【驚愕】台湾人と寝食を共にして分かった親日台湾という妄想。【台湾論】

「台湾は親日」それって本当?

 

現在、中国で生活をしている私。

日本人がまったくいない中、台湾人、中国人と寝食を一緒にするという生活を1年以上しています。

 

この生活で分かったことは、日本でほぼ多くの人が共有しているであろう「台湾は親日」という話。

 

その話は完全に嘘という事がわかりました。

 

正確に言うと、日本人が勝手に都合よく思っている妄想です。

台湾の人に罪はありません。

今日はその話を詳細に解説したいと思います。

 

先にいっておきますが、台湾の多くの人は、日本の文化に親しみ愛着を持っている人が多いです。

それは多くの人が共通して持っています。

(台湾に限らず、韓国や中国も熱烈な日本好きはいる)

 

しかし、それを拡大解釈して、すべての歴史や日本人を肯定しているというのは大きな間違いだよ、というのを説明します。

本当に親日?

 

中国に来て、いわゆる反日的とされる質問をされたのが中国人ではなく多くは台湾人からです。

 

彼らの口から出たのは、日本への誤解もあるような質問

 

自民党は愛国政党、日本は従軍慰安婦問題で謝罪しない、尖閣諸島を国有化して着々と軍備拡大を狙っているなど質問されました。

 

そして、彼らの日本人観は「残虐で野蛮な民族」という理解がおおよそにしてあるなとわかりました。

 

彼らの口からは、南京大虐殺や抗日戦争について聞かれたときはすごいショックを受けましたね。

(事実の誤認があったので訂正はしておきました。)

 

彼らの年齢は、30後半から60後半で台湾の戒厳令下を経験し、中国国民党の反日教育で育った世代

 

彼らが特別日本に対して悪感情を持っているわけではなく、一般的な台湾人の認識です。

基本的に台湾社会の中核を担っている世代の多くは、反日教育世代だと認識をしましょう。

台湾は全員が独立を望んでいる→主流派じゃない

また、多くの日本人が勘違いしているのは、台湾は中国から独立をしたがっているというものがあります。

 

しかし、台湾の多くの人が望んでいるのは「現状維持」です。

 

こちらの意識調査を見てください。

(台北中央社)台湾の対中国政策を所管する大陸委員会が24日に発表した両岸(台湾と中国)関係に関する最新の意識調査で、広義の「台湾独立」の支持者が27.7%に上り、調査を開始した2010年以来最多となった。

支持者の内訳は「現状維持の後、独立」(21.7%)と「早期独立」(6%)。両岸関係の行方に対するその他の意見は、「早期統一」(1.4%)、「現状維持の後、統一」(8.9%)、「現状維持の後、状況を見て判断する」(31.0%)、「永遠に現状維持」(25.8%)、「分からない」(5.3%)などとなった。

引用:

フォーカス台湾 広義の「台湾独立」支持者、過去最多の3割弱に=担当省庁  2019/10/26

最新の台湾人の中国関係の意識調査ですが、独立派の支持者が上昇しています。

理由は簡単で、香港デモの影響です。

 

デモの一連の動きにより一国二制度が幻想であったことが露呈されてしまい、台湾人に中国に飲み込まれるのが嫌だという人が増えたのが理由です。

ここで、注目して頂きたいのはこういった情勢でもあるにもかかわらず、「現状維持」が主流である点です。

なぜ台湾は現状維持を望むのか

現状維持を台湾人が望む理由は簡単に言うと大きく2つです。

 

生活と自由のためです。

①生活のため

日本人が思っている以上に台湾は中国経済にかなり依存しています。

理由は自分の国の市場が小さいため外需依存に頼らざるを得ないからです。

 

台湾にとって、自分たちの生活を守るために人口14億人の巨大市場を持つ中国との関係は死活問題

 

輸出、輸入でも主要貿易相手国1位は中国で、中国大陸には台湾人約100万人が住んでいます。

日本以上の少子化で、経済の先行きが見通せない台湾を悲観して大陸で働く人が多いのです。

 

ビジネスパートナーとしては最高で、中国は言語が一緒、中国本土進出の際に投資のアドバンテージがあります。

中国からすれば台湾は中国の一部。

台湾からすれば同じ中国人と振舞えば利益を享受できる。

 

迂闊に中国を刺激するよりも今の関係で付き合っているほうが得な訳です。

②自由のため

 

台湾は国際社会の多くは国家承認をしていませんが、国民、領土、軍隊、国家機関、外交能力を持つ独立国家です。

また中国の共産主義体制と違い、議会制民主主義、資本主義であり多くの国民が自由を謳歌しています。

 

つまりわざわざ独立を打ち出し中国を刺激しなくてもいいという人が大勢います。

 

以上の理由で台湾人は独立や統一ではなく、現状を維持することを多く望んでいます。

わざわざ事を荒立てなくても中国とうまく付き合って自由を謳歌したいのです。

台湾人アイデンティティーになくてはならない「日本」

冒頭に台湾人の歴史認識は、日本人が思うようにすべてを肯定していないという話をしました。

一方で、台湾人というアイデンティティーを形成しているのに欠かせないのも日本という国です。

日本の影響

ご存じの方もいると思いますが、台湾は日清戦争から太平洋戦争までの50年にわたり日本が統治していました。

日本が残したインフラは今でも大切に保存され、大陸とは違うルーツがあるというシンボルになっています。

 

台北市にある総統府(旧台湾総督府)が今でも政治の中枢として使用されていることからも伺えるでしょう。

 

全ての歴史を肯定しているわけではないが、こうした大陸本土と違うルーツを持っていることが、台湾人という強烈なアイデンティティーを生んでいます。

 

かつて、国共内戦で敗れた国民党軍の軍人や家族が内省人(日本統治を受けた台湾人)を二・二八事件という大量虐殺したという分断の悲劇がありました。

 

しかし、国民党の李登輝が1996年に初めて万年国会を解消。

 

そのあとに、直接民主選挙による総統選を実施したことで台湾は大陸と違う民主主義の国家に変貌しました。

この快挙を成し遂げたのも日本統治を知る李登輝だからこそできた革命です。

 

この時の総統選から現在までの歩みの中で外省人、内省人という概念が薄らぎ、自分は台湾人だという意識を持つようになっていたわけです。

親日ではなく用日、慕日

最後にまとめたいと思います。

 

私は台湾に行ったこともあるし、台湾人はとても付き合いやすいと思っています。

 

しかし、だからと言って「台湾は親日」と盲目的に信用するのは違うという意見です。

台湾人は親日ではなく、「用日」、「慕日」です。

親日という妄想はいらない

台湾にとって経済、安全保障、貿易などの観点から日本という国は重要。

巨大な中国と対峙するためにも日本というパートナーが必要なのです。

 

それは完全な友情ではなく自分の利益を守るためです。

 

もちろん日本にとっても台湾との関係は中国の対抗上必須です。

台湾海峡が中国に落ちるか、落ちないか。

それは今後の未来を占う重要な問題です。

台湾に人民解放軍の基地がおかれた場合、沖縄は常に紛争地帯になります。

 

お互いの利益のために仲よくすればいいのです。

 

これは、ある意味当たり前です。

外交は利用され利用するしたたかな世界。

 

個人ならまだしも、違う国同士が何も利益を共有しないで友好関係になるはずはありません。

そこをハッキリと自覚をして付き合っていく必要があります。

 

単に、親日というレッテルを張ることで日本人の多くは台湾という国を色眼鏡でみてしまいます。

相手を知るには親日という妄想はやめましょう。

管理人NORI

いかがでしょうか。

 

日本人も愛着を持つ台湾。

 

しかし、多くの人が台湾という国がどういう国か、歴史を持っているか全くわかっていません。

 

台湾を知ることは日本の過去を知ること、そしてアジアの未来を知ることにつながります。

 

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